入園・入学準備の生地選び

こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
留学中にノッティングヒルにあるポートベローマーケットでハンドメイド作品を売っていた頃、
メインにはコートやジャケットを製作し
レジ横感覚でお洋服よりも気軽に買って頂けそうな物として手提げバッグを沢山作っていましたが
あれから20年後、お子様の入園・入学用のバッグを楽しんで作っているなんて
あの頃の僕には想像出来ていなかったです。
そう、もうすぐ2月。
学校の入園・入学の説明会も始まり
少しずつ、入園・入学準備グッズのオーダー問い合わせが増えてきました。

そこで、今日は手提げバッグや靴袋等の入園・入学グッズに適した生地の事を書いてみようと思います。
生地の質感や触り心地など個人差がありますので
今からオススメする生地は長年、オーダー製作をしてきた中で僕の個人的感覚の話になりますのでご参考までに。
手提げバッグや靴袋の場合、重さのある物を中に入れるので
生地は丈夫な物が良いですし、生地自体が柔らかいと物を入れにくいので
ある程度の張り感があると良いと思います。
キャンバス生地や帆布生地もしっかりとして良いですが
分厚い物が多いので、何枚も重なると家庭用ミシンでは縫いづらいと思います。
そこで僕が、お客様に提案させて頂いている生地は
ポリエステル65%コットン35%のTCウェザーという生地です。
薄すぎず厚すぎず、適度な張り感もありシワにもなりにくいのでオススメです。
少し光沢感もあるので上品な仕上がりに。
又は、ポリエステルとコットンの配合が同じ生地のT/Cギャバも良いです。
こちらは生地の厚さは同じ感じですがTCウェザーよりも少し柔らかい印象です。
色の種類も豊富なのでどちらの生地にするかはイメージによってお選びになると良いと思います。
Takakoではアップリケや刺繍のご希望がほとんどなので、アップリケや刺繍をする事によって生地が突っ張りにくい張りのある無地のTCウェザーを選んでいます。
また、着替え袋やお弁当巾着などは薄手の生地が良いので
ポリエステル65%コットン35%のT/Cブロードをオススメ致します。
こちらも適度な張り感とシワになりにくいという特徴があります。
お洗濯の機会が多い袋物はシワになりにくい生地をお選びになられると樂です。
また、無地とプリント生地を組み合わせて作る場合に気を付けたいのが
お洗濯の際の生地の縮みによる歪みです。
異なる生地を組み合わせると生地の種類によって縮み具合が違うので
お洗濯の度に生地が歪んでしまう事がよくあります。
裏地を付けた場合も同じです。
表の生地と裏の生地の種類が違うと同じ現象がおこります。
そうならないためには、少し面倒ですが裁断の前に水通しして生地を一旦縮め
生乾きの時にアイロンで生地を整えると生地の伸縮が収まり
お洗濯の際の縮みや歪みが抑えられます。
是非、お試しくださいませ。
少しでもご参考になれば幸いです。
また、入園・入学準備の製作等でお悩みの方やお困りの方お気軽にご相談くださいませ。
僕でよろしければ、お伺いいたします!
お子様にとって不安と期待の新生活。
一番近くで見守ってくれる学用品で応援できればと思います。