2023 年 12 月 2 日公開
ファッションって文系or理数系?
こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
先日、新国立美術館で開催中の「イヴサンローラン展」に行って来ました。
洋服のコレクションだけでも110点もの展示があり、
デザイン画や写真などを合わせるととっても沢山の展示品があり、見ごたえのある展覧会でした。
今や当たり前にある女性のファッションやスタイルを作り出した才能は天才というしかありませんね。
13歳の頃から紙の着せ替え人形の洋服をデザインしていたというサンローラン。
僕もふと、自分の子供の頃を思い出しました。
小学2年生の作文に「将来の夢はデザイナー」と書いていました。
デザイナーにはなれなかったですが、
今もこうして可愛いお洋服達に囲まれ、お客様からのご注文で通園通学バッグを作ったり
オリジナルレインコートを作ったりしているので夢に近づく事は出来たと感じます。
さて、ファッションって文系または理数系?
皆様はどちらだと思いますか?
僕は、子供の頃は文系だと思っていました。
理数系なんて、絶対に必要ないと思い込んでいました。
そのころ、ちょうどあるテレビ番組でコシノヒロコさんだったか、出身校で課外授業をするということで、
学生たちにファッションの仕事をするなら理数系をちゃんと勉強しなさいと伝えていました。
その当時の僕には、その言葉の意味がピンと来なくて「へぇ~」くらいでした。(笑)
それから月日が経ち、専門学校を卒業しロンドンに留学。
デザイナーさんのアシスタントになって、
プロの仕事を目の前にし、色々な経験を積ませてもらううちに、ようやくその意味に気付きました。
デザインを考えるには発想力や感覚、センスが必要ですが
その想像したデザインを現実の物にするためのパターン・製図を製作するには
平面を立体的にするための能力や数式の当てはめ方などほぼ数学的要素が必要です。
僕の一番苦手とする事です(笑)
学生時代の製図のノートを見返しても、なかなか理解できないですね。
また、縫製についてもです。
まず、どこから縫い始めるのが良いか。
どこの部分を開けておけばひっくり返せるか?
どこの縫い代をどこまで切っても良いか等・・・
完成図を予想しつつ、
最短で無駄なく綺麗に洋服に仕上げられるかは理数系の頭の使い方だなぁとひしひしと感じました。
「あ~もっと、ちゃんと数学の勉強しておけば良かった」って。
大人になって後悔する、典型的なパターンですね(笑)
海外のファッション学校では、デザイナー志望の生徒には縫い方を教えないし
極端に言えば、縫えなくても良いという方針があるところも。
それは、縫えると自分の中に限界を作ってしまうからだそうです。
このデザインだと、縫えないかも?とか。縫いづらいかも?など。
イギリス出身のデザイナー・アレキサンダーマックイーンは
セントラル・セント・マーチン大学時代、才能は認められていたそうですが大成しないと言われていたそうです。
彼は、背広の語源になったとも言われるテーラーメイドの店が並ぶサビルロウで修業した経験があり
ソーイング技術が優れていたため、デザインの限界が来ると思われていたそうです。
しかし、実際は皆様もご存じのように自身のブランドやGIVENCHYを手掛け
素晴らしいデザインやファッションショーでの演出等才能にあふれていました。
例外なのかもしれませんが。
今季のお洋服は全て揃いました☆
是非、チェックしてみて下さいませ。↑(上の写真をクリック!)
12月に入り、街はクリスマスですね。
渋谷、青山、表参道にお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
ささやかなクリスマスプレゼントをご用意して皆様のお越しを心よりお待ちしております。
2023 年 11 月 25 日公開
Made in 〇△□の違いって何だろう?
こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
11月も最終週になり
街はクリスマスの準備が始まりました。
通勤途中の渋谷ヒカリエでもイルミネーションが。
また、外苑前の銀杏並木ではクリスマスマーケットが。
Takakoでは今季のお洋服の入荷が無事に終了致しました。
世界情勢が色々とある中、今年の始めにフィレンツェの展示会でオーダーしたお気に入りのお洋服が全て
(若干、届かなかった物ありますが・・・)無事、届いたことにホッとしています。
沢山のお洋服の中から皆様のお気に入りを見つけて下されば幸いです。
Takakoではヨーロッパ各国のお洋服をセレクトして取り扱っております。
イタリア・フランス・スペイン・ポルトガル・ドイツ・イギリス。
なるべく、自国生産の物を選んで買い付ける事を大切にしておりますが、
全てのブランドがMade in Europe という事はとても難しく。
ブランドの規模が大きくなるほど
自国生産では数量が追いつかず、他国での生産になる事が多いです。
中国、ベトナム、フィリピン、インドにカンボジア、パキスタン等が多いですね。
それでは、ヨーロッパ製が良くて、他国製が良くないのか?
どうなんでしょう?
僕の個人的な考えですが、
お洋服の出来上がりの良し悪しや醸し出す雰囲気は国の問題ではなく、
作る人の縫製技術や想像力の差がお洋服に現れるのではないかと思います。
僕がロンドンでデザイナーさんのアシスタントをしていた頃、
そのデザイナーさんは、建築家出身でとっても面白い発想のデザインや型紙(パターン)製作を自らされていました。
僕は、製作された型紙や裁断された生地を見ても
一体どんな形のスカートやドレスが出来上がるのかを想像も出来ず、
今、自分がどこのどんなパーツを縫ってどんな形になるのかを想像できないまま作業を進めていました。
そんな感じで出来上がったお洋服は、どこか間の抜けたような何も感じられないただの物体のようでした。
そのような経験やデザイナーさんからの助言で気付いたのが
完成品を想像しながら作るのと、何にもしないままただ作るのとでは雲泥の差とは言わないまでも何かが違うのは感じました。
という事は、どこの国で生産されていても
制作に携わる人が自分が作っている物の完成品を想像出来ているか?という事が重要なのではないかと僕は思います。
ブランドが他国での自社工場での指示や管理をしっかりとしている事が大事なんだと思います。
エルメスやシャネル、ディオール等の歴史ある長く人々に愛されているブランドには
必ずデザイナーの意図する事を想像して把握し、形にする事が出来るパタンナーや縫う方達がいます。
言わばブランドの生命線。
なくてはならない存在です。
Takakoでは、ブランドの知名度よりも仕立ての綺麗さや、素材の良さ。
また、色の配色が素敵だったり、良い雰囲気を感じる素敵なお洋服を沢山の方に届けたいと考えています。
小さくても、こだわりを持って素敵な子供服を作っているブランドがあります。
そんな素敵なお洋服に、これからも出逢えますように。
そして、届けられますように。
クリスマスイルミネーションが綺麗な季節。
渋谷、青山、表参道近辺にお越しの際は是非、お立ち寄りくださいませ。
ビルの5階で皆様のお越しをお待ちしております。
2023 年 11 月 18 日公開
リバティプリントって?
こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
ショールームのあるビルの斜め前にあるドーナツ屋さん「I‘m donut?」。
気温が寒くなった今日も行列です。
夕方近くになるとたまに行列が途絶える時があり、
先日ショールームのベランダからチェックして、買いに走りました!!
売り切れも多く種類は少なかったですが、念願の生ドーナツをゲットしました。
結構どっしりとした重さですが、食べてみると水分量が多く初めて食べる食感のドーナツでした。
甘さそうに見えて、意外にあっさりとして美味しかったです。
また、ベランダから様子をうかがって・・・。
そんな行列が出来るほどではないですが(笑)
Takakoで人気のブランドはイタリアから届く「Nicoletta Fanna」です。
取り扱いを始めて30年近くのお付き合いになります。
マダム・ニコレッタさんがデザインして全てイタリア生産にこだわったブランド。
ジャーナリストだったニコレッタさん、40代を過ぎた頃
大好きな刺繍を仕事にしようと思い立ち、仕事を辞めて自身の名前を付けたブランドを始めました。
こだわりの刺繍と上質なコットンやリバティプリントを使ったお洋服がとっても素敵なブランドです。
その、リバティプリント。
日本でも、とても人気の高いファブリックブランドです。
ロンドン中心部にある1875年開業の老舗のデパート・Liberty。
1924年に建造された木造の外観がとってもオシャレなデパートです。
僕もロンドン留学中にはよく遊びに行きました。
デパートの入口にある花屋やグランドフロアにあるリバティプリントを使って作った雑貨達。
2階に上がれば世界各国からセレクトされたインテリア雑貨。
さらに上がれば、最先端ファッションのフロアーとずっと滞在していたくなるようなデパートです。
そのLibery社が扱っているファブリックがリバティプリントです。
毎年いろいろなテーマがあり、その中からとっても沢山のデザインが生み出されています。
どのデザインにもストーリがあり、その世界観やイラスト、色使いにうっとりします。
最近では、キティちゃんやピーターラビットをモチーフに使ったり
ハリウッド俳優のジョンマルコビッチがデザインしたりしています。
デザインだけでなく、リバティプリントが愛される一つが上質な生地です。
コットンの中のシルクと呼ばれるタナローンを使っています。
一般的なコットンよりも薄く柔らかいコットンです。
シワにもなりにくく、アイロンもかけやすいのが僕は気に入っています。
値段は1メートルあたり、一般的なコットンの4倍ぐらいはするでしょうか。
肌への触りがとっても気持ち良い生地ですし、それだけの価値はあると僕は思います。
子供服だけでなく、大人のブラウスやシャツ、コートの裏地に使わる事も多いリバティプリント。
実は、イギリスでプリントされているかと思っていたら最近は日本でプリントされているそうです。
日本の染色技術が優れているためだそうで、ほとんどのコレクションにはprinted by Japanと記載されています。
日本の職人技術ってすごいですね。
そんな、イギリス・日本・イタリアの三ヶ国が作り上げたリバティプリントのワンピース。
今季も素敵なデザインで入荷致しました。
是非、チェックしてみてくださいませ。
やっと冬らしい寒さがやってきましたね。
体調を崩さないようにお気を付けてお過ごしくださいませ。
素敵な冬のお洋服が沢山ヨーロッパから届いています!
渋谷、青山、表参道辺りにお越しの際は是非、お立ち寄りくださいませ。
お待ちいたしております。
2023 年 11 月 11 日公開
シャーリングとスモッキング刺繡
こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
先日、DVDを借りてソフィア・コッポラ監督の「マリーアントワネット」を観ました。
公開当時は賛否両論あったそうですが、
マリーアントワネット演じるキルスティン・ダンストが好きな僕にとっては
ビジュアルがガーリーで可愛いらしく、ちらりと映るコンバースのスニーカーも違和感なくて。
好きな作品でした。
また、同じマリーアントワネットでも遠藤周作さんの小説「王妃・マリーアントワネット」は
彼女の言った言葉として有名な「もしパンがなければケーキを食べればいいじゃない」に代表されるような
イメージではない彼女の姿を知れて、とっても面白かったです。
あっという間に読み終えた記憶があります。
実は、そのマリーアントワネットが世間に流行らせたファッションの一つがシャーリングワンピース。
その当時、シャーリングのお洋服は寝間着やリラックスするためのお洋服だったそうです。
ある時、マリーアントワネットはシャーリングのお洋服を着て肖像画を描いてもらいました。
それを見た市民は、「寝間着で肖像画になるとは何てことだ」と批判したそうですが
その後、貴族の間で流行り、市民にも広がったそうです。
今や、普通にワンピースの種類の一つとして存在していますよね。
シャーリングとは等間隔にミシンでステッチを入れてギャザーを寄せたデザインの事です。
下糸をゴムの糸にする事によって等間隔に綺麗にギャザーが入ります。
胸元や袖口などに入っている事が多いですね。
下糸がゴムのため、ギャザーが伸び縮みするため着やすいです。
それと似たようなデザインがスモッキング刺繡です。
こちらは生地に細かくひだを作り、そのひだ山に刺繍糸で幾何学模様等のステッチをいれていく手法のことです。
シャーリングのようにゴム糸で縫うのではないので伸び縮みはしませんが
ひだ山の上から刺繍糸で色々なデザインをする事が出来るのでアーティスティックです。
お花や動物、スウィーツ等、あらゆる物をモチーフにした可愛いスモッキング刺繡のお洋服が子供服には存在します。
シャーリングやスモッキング刺繡をする際に
生地がチェック柄やストライプだと目安になりやすく作りやすいのですが
無地の場合は真っすぐステッチを入れるのが難しく高度な技術が必要になります。
シャーリングはミシンがほとんどですが、
スモッキング刺繡の場合はミシンと手作業のどちらもあります。
ミシンだと機械なので一定の同じ力で刺繍をする事になり
手刺繡の場合だと、編み物と似ていて手加減が自由に出来るので仕上がりがふんわりと立体的になるそうです。
Takakoでは、ずっと長くお付き合いして頂いているイタリア・フィレンツェのブランド「Caf」から
職人さんによるスモッキング刺繡のワンピースを仕入れていたのですが、
イタリアでは職人達の数も減り、生産が難しくなってきたとおっしゃっていました。
また、同じくイタリアブランド「Malvi」もスモッキング刺繡は全て手刺繍ですが
フィリピンで作業しているそうです。
手作業によるふんわりと暖かい刺繍が味わえなくなるのは寂しいですね。
僕も一度は挑戦してみたいと思い、キットを買ったままに・・・。
お正月のお休みにでも挑戦してみようかな。
是非、職人さんによる手仕事のぬくもりや技術を感じてみて下さい。
急にひんやりと肌寒くなってきましたね。
冬物のお洋服、種類もサイズも豊富に入荷しております。
渋谷、青山、表参道にお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。
ビルの5階ですが、皆さまのお越しを心よりお待ちしております!
2023 年 11 月 4 日公開
中綿ダウンベスト、いつ着たら?
こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
冬の気配を感じられないまま11月になりましたね。
子供の頃からドラマや映画が好きな僕は今でも毎週のドラマ鑑賞を楽しみにしています。
今期は『大奥』、『こたつのない家』『いちばん好きな花』『セクシー田中さん』『きのう何食べた』を観ています。
20代の頃、タイトルは忘れましたが木村拓哉さん主演のドラマの中で着用していた
チェックシャツにダウンベストのコーディネートがとってもカッコ良かった印象があり、
真似をしてみたくて、ブルーのダウンベストを買った思い出があります。
さて、話が長くなりましたが。
「中綿ダウンベストっていつ着たら良いのか迷う」というお声を聞く事があります。
ちょうど、今の時期がピッタリだと思います。
ちょっと肌寒く、昼間は暖かいけど夕方はひんやりな季節。
ニットのベストもそうですが、背中が暖かいとけっこう気温の変化に対応しやすいです。
暑くなって脱いでもダウンベストですと、かさばらないですし。
公園などで遊ぶ時も袖がないベストの方が動きやすく袖口が汚れる心配もなく
お子様には重宝するアウターだと思います。
気温に合わせてインナーを半袖や長袖に変える事で調節も出来て
以外に便利なアイテムですね!
TaKaKoでは今季の取り扱いはないのですが、
ベビー用のベストもあると便利だと思います。
袖を通すのも簡単ですし。
次回の冬物オーダーの際にはベビーのベストも探してみます!
TaKaKoにも中綿ベストの取り扱いもございますので
是非、チェックしてみて下さいませ。
季節の変わり目、気温の変化にお気を付けてお過ごしくださいませ。
渋谷、青山あたりにお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。
お越しをお待ちしております。
2023 年 10 月 28 日公開
良い生地の条件とは?
こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
僕の大好きなテレビ番組「ソーイングビー」がEテレで放送されています。
ソーイング大好きな老若男女が集まり、ソーイング技術を競う番組です。
毎回出される課題に四苦八苦しながら取り組む姿や
参加者同士が協力し合う様子が見ていて楽しく、いつか僕も参加したいです!
英語の指示書が読めるかが問題ですけど(笑)
さて、秋冬物の入荷が本格的になり
オンラインショップに商品の詳細を登録している際にふと思う事が。
「肌触りが良く、気持ち良い生地です」と書きながら
本当にそう感じて僕は書いているのですが、
読んで下さっている方はどう思ってらっしゃるのだろう?
信じて下さっているのかなぁ?とふと考える事があります。
そこで、今日は僕の感覚での話しですが
良い生地ってどういう生地なのか書いてみたいと思います。
T-シャツやカットソーの場合、細い糸で目を詰めた織り方をしている生地は薄いけど丈夫です。
子供服に適しているので、良い生地だと感じます。
また、ゆるく織った生地は丈夫さよりも、ふんわりと柔らかく繊細な感じなので
日常着としては少し不安かも。
また、エラスティックやポリウレタンなどの伸縮性のある糸が5%ほど入っているストレッチ生地は
固すぎず程よい伸縮性を感じるのでおススメ!
また、リバティプリントに代表されるコットン生地・綿ローンは
コットンの中のシルクと言われていて、細い糸で織られているため
とっても柔らかくスムースで、お出掛け着にピッタリ!
生地の良し悪しを決めるのは糸の質と織り方という事ですね。
また、良い生地の特徴の一つにシワになってもアイロンをサラリとかけるだけですぐ取れるため
アイロンがかけやすいのも良い生地の特徴ではないかと僕は思います。
TaKaKoではオーダーの際には必ず洋服を手や指先で触り、感触や肌触りを確かめています。
余談ですが、良いお洋服は縫製の前の準備段階でのひと手間をちゃんとかけている事だと思います。
基本、縦糸と横糸で織り上げた生地は歪んでいることもあるので
水通しをしたり、霧吹きやスチームアイロンで生地を縮めて
バイアス方向(布目に対して斜め)に引っ張って縦糸と横糸を正しい向きに変える事が必要な場合が多いです。
それをしていないと、何度か着たり、お洗濯をした際にお洋服が歪むことになります。
何度着ても買ったままの状態を保ったお洋服は、きっとそのひと手間をしているのだと思います。
僕もロンドンでデザイナーさんのアシスタントをしている時に
必ず、生地の地直しを裁断の前にする事を教わりました。
これからも、ご購入頂いたお客様に買って良かったと思って頂けるような
素敵なお洋服を提供できるように頑張ります!!
本格的な冬がやってきますね。
まだまだヨーロッパから素敵なお洋服が届きます。
渋谷、青山にお越しの際は是非、お立ち寄り下さいませ。
お会いできるのを楽しみにしております。
2023 年 10 月 21 日公開
お気に入りを長く着たい!
こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
通勤途中に香る金木犀が秋を感じます。
ヨーロッパ各国から届く荷物からも海外の香りを感じる事があります。
柔軟剤のような香りやカラッと乾いたような匂いや形容しがたいような独特の香りなど。
日本の空港に着くと醤油の匂いがするらしい?ですね。
海外に降り立った時に一番にその国を感じる物は香りなのかもしれませんね。
さて10月も中旬を過ぎ僕は衣替えをしました。
ここ数日の汗ばむ陽気に少し早かったかなぁと感じる今日この頃。
皆様はもう衣替え終わりましたか?
お子様の衣替え時期によく聞くのが
いざ、出して着せてみようと思ったら小さかった!
サイズアウト問題です。
大人はサイスが変わる事はあまりありませんが、
お子様の場合は去年と今年、夏を過ぎた今頃が特に背が伸びて成長している事が多く
去年着ていた物が急に着られなくなっていたって事もあるそうです。
大人物より少し早めにチェックしておく方が良いみたいですね。
お気に入りのお洋服が着られなくなった時の悲しさは僕もわかります。
「今年の冬もこれ着よう!」って思っていたのに・・・。
そこで、TaKaKoでは出来る範囲ですがリメイクやお直しを承っております。
例えば、コート。
ちょっとキツイけど着られそう。って時にはボタンを端にずらして付け直したり。
袖丈や着丈が短くなった場合は縫い代があれば、出すことも出来ます。
出せるほどの縫い代の生地がない場合は
ファーを袖に付け足して雰囲気も変える事もできます。
ワンピースの丈もお洋服の雰囲気に合わせて生地やリボン等を組み合わせて着丈を伸ばすことも出来ます。
先日は、冬の半袖ドレスをお直し致しました。
袖ぐり・脇の下がキツイだけで他は着られるという事でした。
ピアノの発表会で袖が無くても良いという事で
袖を取り、袖ぐりを下に切り取ってノースリーブのドレスに。
お気に入りのお洋服を少しでも長く着て頂ける事はお洋服にとっても嬉しい事ですし、
展示会で選び、皆様にお届けしている僕たちにとっても嬉しいです。
当店でご購入頂いたお洋服に限りますが、
いつでもご相談下さいませ。
より良い方法で少しでも長く愛用してもらえるますように。
2023 年 10 月 14 日公開
ニットの選び方とお洗濯
こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
長い夏がようやく終わり、過ごしやすい季節になりました。
ニット好きの僕にとっては嬉しい季節の始まりです。
セーターやカーディガン、毛糸の色使いや配色、編み方等
カットソーでは味わえないデザインのバリエーションが楽しいです。
T-シャツなどのカットソーと違ってニット類が苦手なお子様も多く、
その理由の多くが「チクチクする~」です。
ウール100%やアクリルの割合が多すぎるとだとチクチクする事があります。
コットン100%のコットンニットや
ポリエステル、アクリル混合ウールや、カシミアやシルクがほんの少しでも入っているものをお選びになられると
チクチクさは軽減されます。
もちろん、上質なウールの糸の場合はふんわりと柔らかくチクチクする事はないです。
イタリア・ミラノブランド『J.OMilano』はニットが得意なブランドで
上質なウールを使用しているのでオススメです。
また、最近は技術の向上によりポリエステルやアクリル混合ウールでも肌触りがとっても良い物も沢山ございます。
TaKaKoではポルトガルブランド『Dr.Kid』がオススメです。
コットンやアクリル混合ウールが多く、デザインも個性的!!
TaKaKoでは展示会でのオーダーの際には手で触ったり、顔の近くに触れてみたりと
肌触りを直接確かめてオーダーするようにしています。
また、ニットを選ぶ際に躊躇してしまう理由の一つにはお洗濯が大変ではないかという事です。
僕は、ニット類・セーターにカーディガン、マフラー全般を自宅で洗っています。
洗濯機の手洗いコースでお洋服を洗濯ネットに入れ、おしゃれ着用洗剤で洗っています。
乾燥機にさえかけなければ、今まで一度も失敗した事がないので
気軽にお洗濯して頂ければと思います。
ドライクリーニングは薬品の匂いが気になったり、
何度か出している内に少し黒ずんでくるので、水洗いする方が気持ち良い感じがします。
何度も着て伸びかけた袖や首回りも水洗いする事で毛糸が元の状態に戻るので
綺麗なシルエットが長く保たれているように感じます。
また、素材がウールにポリエステルやアクリルが入っていると縮みにくいのでお洗濯しやすいです。
ふんわりとさせたい場合はリンスを入れると良いという事を聞いた事があります。
髪の毛と動物の毛は同じと考えるそうです。
僕は洗濯王子ではないので、絶対大丈夫!!とは言い切れないのですが
僕自身の経験上では、ほとんどのニットは家で洗って大丈夫でした。
特にお子様のお洋服はお家で洗えた方が良いですもんね。
気軽に洗って、冬のオシャレを楽しんでいきましょう♪
お洋服選びやお洗濯等、不安な事がございましたら
お気軽にご相談下さいませ。
2023 年 10 月 7 日公開
女の子の好きな色って何色?
こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
僕の好きな色はピンクです。
でも好んで着る洋服の色は紺色です。
紺色が一番、僕自身をカッコよく見せてくれているような気がします(笑)
皆さんの好きな色は何ですか?
青山のショールームでは姪っ子さんやお友達のお嬢さんへのプレゼントを探しにいらっしゃるお客様も多く
普段近くに居なかったり、会った事がなかったりと・・・
どんなお洋服を選ぶと良いのか迷われるお客様もいらっしゃいます。
例えば、プレゼントするお嬢さんが小学生前の場合、
憧れの対象がプリンセスの場合が多く
リボンや、レース、回るとふんわりするボリュームのあるスカート。
そして色はピンク!!です。
ヨーロッパの子供服では、12色の色鉛筆のピンク色というよりも
グレーがかったくすみピンクが多いです。
そして、小学生以上の場合は
憧れの対象が学校の上級生やテレビ等で見る実在の人物に変化するみたいです。
可愛すぎる物やピンク色が幼いイメージに見えるらしく
ラインストーンのようなキラキラ光る物やAライン等のシルエットがストンとしたもの、
ジーンズやショートパンツに合わせやすいトップスが好みだそうです。
色は水色やラベンダー、ブルー系が好きなお嬢様が多いようですね。
最近はディズニープリンセスの影響で小学生前の小さなお嬢様も
水色やラベンダー色が好きみたいです。
「アナと雪の女王」や「ラプンツェル」の影響らしく。
ピンクからの卒業が早まっていると感じています。
以前、お店にいらっしゃったお客様のお子様が試着する際に
始めはピンクが着たい!と言っていたのですが
試しに水色も着てみようという事になり
お子様自身は乗り気ではなかったのですが(笑)
とりあえず、水色のワンピースを着て鏡の前に立った瞬間。
お顔の表情が何とも言えない嬉しそうな顔に。
好きな色がピンクからブルーに変わった瞬間でした。
幼稚園の年長さんで、小学生の一歩手前。
やはり水色に興味を持つ年齢なのだと実感した事を覚えています。
そのような経験からTaKaKoでは
8才まではピンクを多めに選び6才以上はブルーを多めに選んでいます。
プレゼントのお洋服選びのご参考にして頂ければ幸いです。
プレゼント等、お探しの物がございましたらお気軽にご相談くださいませ。
渋谷、表参道にお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。
お越しをお待ちしております。
2023 年 9 月 30 日公開
地球に優しい洋服って?
こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
昨日の中秋の名月はご覧になられましたか?
次回の満月での中秋の名月は7年後だそうです。
少しずつ過ごしやすくなり、夏の暑さで疲れた体に優しい季節がやって来ました。
優しいと言えば、地球に優しく・SDGsですね。
僕も「優しそう」とよく言われます(笑)
環境だけでなく、人権、差別、貧困等のあらゆる問題や課題を解決するための持続可能な行動をしよう!
という目標でSDGsと言う言葉は生活の中に浸透してきていますね。
エコバッグや水筒を持つことが当たり前になってきたり
お洋服の世界にもリサイクル等、SDGsの考えが浸透してきているようです。
ファッションの世界では、ずいぶん前から
ビートルズのポールマッカートニーの娘であるデザイナーのステラマッカートニーは動物愛護の観点から
リアルファーやレザーの使用に反対していました。
今では、技術の進歩でフェイクファーやフェイクレザー(今はエコファーと呼ぶらしいですが。)が
リアルと引けを取らないほどの肌触りです。
もうフェイクという言葉が当てはまらない感じです。
TaKaKoでも取り扱っているエコファーポシェット。
TaKaKoではヨーロッパの持つデザイン性や着心地を大切にセレクトしておりますが、
何よりもヨーロッパのお洋服を日常着として触れて欲しいと考えているので
お洗濯が出来るかどうかも大切な条件だと考えています。
そのため、冬のダウンコートもフェザーやダウンではなく
中綿の物を選んでおります。
今はポリエステルの中綿でも軽くて暖かいですし、
裏地にフリースを付けるなどの工夫もされています。
1回しか着なかったよりも、
気に入って何度も何度も着て下さる事もSDGsの一環だと思います。
また、夏物ではテンセルと言われる木材パルプから出来た化学繊維のお洋服もありました。
廃棄後は土の中で分解され自然に戻るため環境にやさしいエコ素材と言われています。
シルクのように柔らかく涼しいので夏物にはピッタリでした。
技術の発展をお洋服を通じて感じられるのも面白いですね。
「テンセル」使ったポロシャツとパンツ↓
また、TaKaKoで取り扱っているポルトガルブランド「Play Up」は
生地の生産からお洋服の縫製まで自国生産にこだわり
自社の農場で育てたオーガニックコットンやリサイクルコットンを積極的に取り入れたブランドです。
T-シャツ等のカットソー生地がとっても柔らかく、一度着るとハマるお子様も多いです。
因みに私も夏のT-シャツを着ていましたが、肌の一部のように着やすくてヘビーローテーションでした。
「Play Up」の商品はコチラの写真をクリック!↓
また、TaKaKoでの取り組みの一つにサンプル品の販売があります。
私たちがオーダーするために作られた展示会のサンプル。
展示会が終われば、サンプルたちの使命は終わり今までは行く場もなく廃棄されていたようです。
サンプルとは言え、売り物と同じようにちゃんと作られていて
誰かが着ていた訳でもなく、なんの問題もないお洋服達です。
ただ大体が一番小さいサイズで作られていたり、同じサイズしかないだけです。
そこで、少しでも可愛いお洋服達が喜んで着てもらえる子供たちの元へ行けたらと
サンプル品の販売を始めました。
一人一人の力は小さいかもしれませんが、まとまれば大きな力となると思いますので
出来る事をやって行けたらと思います。
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何かお探しの物やお洋服について分からない事がございましたら
お気軽になんでもお聞きくださいませ。
渋谷・表参道にお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。