躊躇する?白

こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
明日はクリスマスイヴ。
暖冬だと思っていたら、年末にかけて寒い日が続いていますね。
北日本では降雪が続いているようです。
お気を付けてお過ごしくださいませ。
東京で雪が降るとしたら2月ぐらいでしょうか。
ホワイトクリスマスなんてことは、東京ではなさそうですね。
雪と言えば『白』ですね。
白いコートやワンピース、ジャケット等を着ている方を見かけるとカッコいいしオシャレで素敵だなぁと思います。
汚れなどを気にして、購入までに躊躇してしまいますよね。
子供服ならなおさら。
「すぐ、汚れてしまう」と真っ先に考えてしまいます。
しかし、白いアイテムって持っているととっても便利だと思います。
タートルやポロシャツやカーディガン。
プリントや色々な色のお洋服にも合わせやすく、
コーディネートがまとまるので本当はあるととっても便利です。
オーナーのタカコさんは、お洗濯がとっても上手で
『白』は汚れても洗いやすいから逆に樂よ。と言っています。
柄物や色物ですと、色落ちの心配がありますが、
『白』は汚れた部分だけを漂白剤を付けて洗うことが出来ますし、
漂白剤入りの洗剤で洗う事にも躊躇なく。
思ってるより簡単かもしれませんね。
少し話は変わりますが、
『白』って白に染めているってご存じですか?
染色の仕事をしていた父からの受け売りですが、
元々の白は生成り色だそうです。
ナチュラルな白・生成り色の生地を蛍光色で染めるそうです。
日本は青みの強い蛍光色で、海外は赤みの強い蛍光色で白に染めるそうです。

日本は青みがかった白を好むそうで、いわゆるT-シャツの白だそうです。
清潔感がある『白』って感じがします。
欧米諸国では赤みがかった白を好み、いわゆるオフホワイトですね。
温かみのある『白』って感じです。
たしかに、ヨーロッパの子供服の白ってオフホワイトが多い気がします。
オフホワイトの方が蛍光灯のような真っ白より色なじみが良い気がします。
ヨーロッパに多いくすみピンクやブルーグレーにはオフホワイトがピッタリ合いますしね。
真っ白だとなんだか白だけが浮いているように感じがします。
しかし、お受験などのフォーマルなシーンでは青みがかった白の方が清潔感があり適切な感じがします。
また、濃紺色に青みがかった白を組み合わせた方がパキッとした印象になりますね。
同じ白でも面白いですね。
先週のblogで書いたように国や人種によって色の認識が違うのですね。

僕も白を使ってコーディネートを楽しめたらと思います。
とは言え僕も大好きな真っ白なドレスシャツを持っていますが登場回数は少ない方です。
やはり汚れが目立つのを気にして(笑)
躊躇せず、挑戦します☆

年内の営業も29日までとなりました。
師走のお忙しい時期かと思いますが
渋谷、青山、表参道にお越しの際は是非!お立ち寄りくださいませ。
可愛いお洋服達が皆様のお越しを心よりお待ちしております。

BLUEも色々

こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
先日、仕事帰りに渋谷のクリスマスイルミネーション・青の洞窟に初めて行きました。
パスタの「青の洞窟」が協賛しているのですね。
NHKホールにかけての一本道がブルー一色に。
顔までブルーになってしまっているような気がしました。
今年はマーケットや出店もあり賑わっていました。
Blueと言えば、ヨーロッパの子供服にはいろいろなBlueが使われています。
12色の色鉛筆にある水色や青色とは違い、くすんだブルーから色鮮やかなブルーまで。
特に多い色はグレーがかったブルー、ブルーグレー色です。
子供服には少し地味に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、
このブルーグレー、12色にある水色よりも結構日本人に似合う色ではない僕は感じています。
少しグレーが入る事によって、色合いに落ち着きと上品さが加わるような気がします。
また、ここ最近は『アナと雪の女王』の影響からか女の子の好きな色にブルーが増えているようですね❆
僕の個人的に感じる事ですが、
ヨーロッパの人って子供だから、大人だから、この色!という発想がないのではないかと思います。
子供服もファッションとして捉え、大人顔負けの配色や色使いが多いなぁと展示会で感じます。
そんな中、Takakoではあまりにも大人っぽい物は選ばないように
子供の頃だからこそ、似合う色やデザインを吟味してセレクトしています。
少し、話が逸れるかもしれませんが。
瞳の色の違いで色の見え方が違うとか?
ずいぶん前に、イタリアブランドから仕入れていた紺色のベロアと同じ物をどうしても手に入れたいと思い
色々と探したのですが、同じ物を見つける事が出来ないのなら作ろうという事に至りました。
好きな色に生地を染めてくれる会社を見つけ、
サンプルとしてイタリアブランドの紺色のベロアをお渡しして生地を染めてもらいました。
しかし、出来上がった生地の色はサンプルとは若干違う紺色。
何度か試して頂きましたが、同じ紺色にはならなかった記憶があります。
ある人からのアドバイスによると、染料の違いもあるかもしれないけど、
イタリア人と日本人の目の色の違いが色の捉え方の違いに関係あるとの事。
職人さんの技術だけではどうにもならない事なのかもしれません。
面白いですね~。
同じようにきっと、着物の染色などは日本人にしか出来ないのかもしれませんね。
こんな綺麗なロイヤルブルーも。
沢山の色のお洋服に囲まれていても目が癒されるヨーロッパの色たち。
是非、ショールームにお立ち寄り頂きみなさまにも感じて頂けたらと思います。

年末のお買い物のお出掛けついでに、ふらりとお立ち寄り下さいませ。
お待ち致しております。

教室通いに何を着て行く?

こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。

表参道はクリスマスイルミネーション一色です。
交差点付近にはDiorのポップアップショップが出来ていてイルミネーションがとっても綺麗でした。
イタリアブランド『special Day』の雪の妖精のようなチュールドレス。
「Dior」の雰囲気を感じるのは僕だけでしょうか?
さて、11月に私立の幼稚園や小学校受験が終わり
今月から新たにお受験の勉強が始まるようです。
Takakoでは、お受験準備のための教室通いのお洋服を探しにいらっしゃるお客様も多く
ご相談を受ける事もあります。

受験本番に着るお洋服をカジュアルにした感じをイメージしてみると良いと思います。
襟が付いていて、色は紺色かグレー。
女の子ならワンピース。
男の子ならポロシャツと無地のズボン。
お教室にもよりますが
まずは、初めの一着はこのコーディネートをご用意頂ければ大丈夫だと思います。
お子様はポロシャツ等の襟の付いたお洋服に着慣れていない場合、
襟を窮屈に感じて嫌がる事がありますので
普段から襟の付いたお洋服を着て勉強する事に慣れる事が良いかと思います。
色は紺色を基本にグレーや水色をお選びになられるお客様が多いですが
ピンクや赤がダメという訳ではないです。
素材は季節によって
夏はコットンやポロシャツに使われる鹿の子素材など。
冬は裏起毛のコットン等に。
女の子でしたら、ポロシャツやブラウスにジャンバースカートを合わせても良いと思います。
当店ではイタリアブランド「NicolettaFanna」の襟に刺繍がされたワンピースがオススメです。
お客様からも着やすく上品という事で好評です。
また、男の子のポロシャツもシルエットも綺麗で素材も着やすくオススメです。
自宅でお洗濯も出来ます。
洗濯ネットに入れて出来れば手洗いコースで洗って頂き
襟の部分だけでもアイロンをかけて頂ければ大丈夫です。
また同じくイタリアブランド「Malvi&Co」のワンピースもオススメです。
こちらはスッモク刺繡が上品で可愛いワンピース。
お教室通いに選ぶお客様も多いです。
*追記
ヨーロッパのワンピースにはポケットが付いていないことが多いので
Takakoでは、ご希望のお客様にはポケットを付けるお直しをしております。
お洋服の両端の縫い代があれば、大体のお洋服にポケットを付ける事が出来ます。
または、安全ピンでお洋服に付ける移動式(外付け)ポケットを使用するのも良いです。
こちらも、Takakoでは紺色の撥水生地(濡れても平気なように)でお作りしています。
初めての事でご不安な事もあると思います。
お気軽にご相談くださいませ。

ファッションって文系or理数系?

こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
先日、新国立美術館で開催中の「イヴサンローラン展」に行って来ました。
洋服のコレクションだけでも110点もの展示があり、
デザイン画や写真などを合わせるととっても沢山の展示品があり、見ごたえのある展覧会でした。
今や当たり前にある女性のファッションやスタイルを作り出した才能は天才というしかありませんね。
13歳の頃から紙の着せ替え人形の洋服をデザインしていたというサンローラン。
僕もふと、自分の子供の頃を思い出しました。
小学2年生の作文に「将来の夢はデザイナー」と書いていました。
デザイナーにはなれなかったですが、
今もこうして可愛いお洋服達に囲まれ、お客様からのご注文で通園通学バッグを作ったり
オリジナルレインコートを作ったりしているので夢に近づく事は出来たと感じます。
さて、ファッションって文系または理数系?
皆様はどちらだと思いますか?
僕は、子供の頃は文系だと思っていました。
理数系なんて、絶対に必要ないと思い込んでいました。
そのころ、ちょうどあるテレビ番組でコシノヒロコさんだったか、出身校で課外授業をするということで、
学生たちにファッションの仕事をするなら理数系をちゃんと勉強しなさいと伝えていました。
その当時の僕には、その言葉の意味がピンと来なくて「へぇ~」くらいでした。(笑)

それから月日が経ち、専門学校を卒業しロンドンに留学。
デザイナーさんのアシスタントになって、
プロの仕事を目の前にし、色々な経験を積ませてもらううちに、ようやくその意味に気付きました。
デザインを考えるには発想力や感覚、センスが必要ですが
その想像したデザインを現実の物にするためのパターン・製図を製作するには
平面を立体的にするための能力や数式の当てはめ方などほぼ数学的要素が必要です。
僕の一番苦手とする事です(笑)
学生時代の製図のノートを見返しても、なかなか理解できないですね。
また、縫製についてもです。
まず、どこから縫い始めるのが良いか。
どこの部分を開けておけばひっくり返せるか?
どこの縫い代をどこまで切っても良いか等・・・
完成図を予想しつつ、
最短で無駄なく綺麗に洋服に仕上げられるかは理数系の頭の使い方だなぁとひしひしと感じました。
「あ~もっと、ちゃんと数学の勉強しておけば良かった」って。
大人になって後悔する、典型的なパターンですね(笑)
海外のファッション学校では、デザイナー志望の生徒には縫い方を教えないし
極端に言えば、縫えなくても良いという方針があるところも。
それは、縫えると自分の中に限界を作ってしまうからだそうです。
このデザインだと、縫えないかも?とか。縫いづらいかも?など。

イギリス出身のデザイナー・アレキサンダーマックイーンは
セントラル・セント・マーチン大学時代、才能は認められていたそうですが大成しないと言われていたそうです。
彼は、背広の語源になったとも言われるテーラーメイドの店が並ぶサビルロウで修業した経験があり
ソーイング技術が優れていたため、デザインの限界が来ると思われていたそうです。
しかし、実際は皆様もご存じのように自身のブランドやGIVENCHYを手掛け
素晴らしいデザインやファッションショーでの演出等才能にあふれていました。
例外なのかもしれませんが。
今季のお洋服は全て揃いました☆
是非、チェックしてみて下さいませ。↑(上の写真をクリック!)
12月に入り、街はクリスマスですね。
渋谷、青山、表参道にお越しの際はぜひお立ち寄りくださいませ。
ささやかなクリスマスプレゼントをご用意して皆様のお越しを心よりお待ちしております。

Made in 〇△□の違いって何だろう?

こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。

11月も最終週になり
街はクリスマスの準備が始まりました。
通勤途中の渋谷ヒカリエでもイルミネーションが。
また、外苑前の銀杏並木ではクリスマスマーケットが。
Takakoでは今季のお洋服の入荷が無事に終了致しました。
世界情勢が色々とある中、今年の始めにフィレンツェの展示会でオーダーしたお気に入りのお洋服が全て
(若干、届かなかった物ありますが・・・)無事、届いたことにホッとしています。
沢山のお洋服の中から皆様のお気に入りを見つけて下されば幸いです。
Takakoではヨーロッパ各国のお洋服をセレクトして取り扱っております。
イタリア・フランス・スペイン・ポルトガル・ドイツ・イギリス。
なるべく、自国生産の物を選んで買い付ける事を大切にしておりますが、
全てのブランドがMade in Europe という事はとても難しく。
ブランドの規模が大きくなるほど
自国生産では数量が追いつかず、他国での生産になる事が多いです。
中国、ベトナム、フィリピン、インドにカンボジア、パキスタン等が多いですね。
それでは、ヨーロッパ製が良くて、他国製が良くないのか?
どうなんでしょう?
僕の個人的な考えですが、
お洋服の出来上がりの良し悪しや醸し出す雰囲気は国の問題ではなく、
作る人の縫製技術や想像力の差がお洋服に現れるのではないかと思います。
僕がロンドンでデザイナーさんのアシスタントをしていた頃、
そのデザイナーさんは、建築家出身でとっても面白い発想のデザインや型紙(パターン)製作を自らされていました。
僕は、製作された型紙や裁断された生地を見ても
一体どんな形のスカートやドレスが出来上がるのかを想像も出来ず、
今、自分がどこのどんなパーツを縫ってどんな形になるのかを想像できないまま作業を進めていました。
そんな感じで出来上がったお洋服は、どこか間の抜けたような何も感じられないただの物体のようでした。
そのような経験やデザイナーさんからの助言で気付いたのが
完成品を想像しながら作るのと、何にもしないままただ作るのとでは雲泥の差とは言わないまでも何かが違うのは感じました。
という事は、どこの国で生産されていても
制作に携わる人が自分が作っている物の完成品を想像出来ているか?という事が重要なのではないかと僕は思います。
ブランドが他国での自社工場での指示や管理をしっかりとしている事が大事なんだと思います。

エルメスやシャネル、ディオール等の歴史ある長く人々に愛されているブランドには
必ずデザイナーの意図する事を想像して把握し、形にする事が出来るパタンナーや縫う方達がいます。
言わばブランドの生命線。
なくてはならない存在です。
Takakoでは、ブランドの知名度よりも仕立ての綺麗さや、素材の良さ。
また、色の配色が素敵だったり、良い雰囲気を感じる素敵なお洋服を沢山の方に届けたいと考えています。
小さくても、こだわりを持って素敵な子供服を作っているブランドがあります。
そんな素敵なお洋服に、これからも出逢えますように。
そして、届けられますように。
クリスマスイルミネーションが綺麗な季節。
渋谷、青山、表参道近辺にお越しの際は是非、お立ち寄りくださいませ。
ビルの5階で皆様のお越しをお待ちしております。

リバティプリントって?

こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。

ショールームのあるビルの斜め前にあるドーナツ屋さん「I‘m donut?」。
気温が寒くなった今日も行列です。
夕方近くになるとたまに行列が途絶える時があり、
先日ショールームのベランダからチェックして、買いに走りました!!
売り切れも多く種類は少なかったですが、念願の生ドーナツをゲットしました。
結構どっしりとした重さですが、食べてみると水分量が多く初めて食べる食感のドーナツでした。
甘さそうに見えて、意外にあっさりとして美味しかったです。
また、ベランダから様子をうかがって・・・。
そんな行列が出来るほどではないですが(笑)
Takakoで人気のブランドはイタリアから届く「Nicoletta Fanna」です。
取り扱いを始めて30年近くのお付き合いになります。
マダム・ニコレッタさんがデザインして全てイタリア生産にこだわったブランド。
ジャーナリストだったニコレッタさん、40代を過ぎた頃
大好きな刺繍を仕事にしようと思い立ち、仕事を辞めて自身の名前を付けたブランドを始めました。
こだわりの刺繍と上質なコットンやリバティプリントを使ったお洋服がとっても素敵なブランドです。
その、リバティプリント。
日本でも、とても人気の高いファブリックブランドです。

ロンドン中心部にある1875年開業の老舗のデパート・Liberty。
1924年に建造された木造の外観がとってもオシャレなデパートです。
僕もロンドン留学中にはよく遊びに行きました。
デパートの入口にある花屋やグランドフロアにあるリバティプリントを使って作った雑貨達。
2階に上がれば世界各国からセレクトされたインテリア雑貨。
さらに上がれば、最先端ファッションのフロアーとずっと滞在していたくなるようなデパートです。
そのLibery社が扱っているファブリックがリバティプリントです。
毎年いろいろなテーマがあり、その中からとっても沢山のデザインが生み出されています。
どのデザインにもストーリがあり、その世界観やイラスト、色使いにうっとりします。
最近では、キティちゃんやピーターラビットをモチーフに使ったり
ハリウッド俳優のジョンマルコビッチがデザインしたりしています。
デザインだけでなく、リバティプリントが愛される一つが上質な生地です。
コットンの中のシルクと呼ばれるタナローンを使っています。
一般的なコットンよりも薄く柔らかいコットンです。
シワにもなりにくく、アイロンもかけやすいのが僕は気に入っています。
値段は1メートルあたり、一般的なコットンの4倍ぐらいはするでしょうか。
肌への触りがとっても気持ち良い生地ですし、それだけの価値はあると僕は思います。
子供服だけでなく、大人のブラウスやシャツ、コートの裏地に使わる事も多いリバティプリント。
実は、イギリスでプリントされているかと思っていたら最近は日本でプリントされているそうです。
日本の染色技術が優れているためだそうで、ほとんどのコレクションにはprinted by Japanと記載されています。
日本の職人技術ってすごいですね。

そんな、イギリス・日本・イタリアの三ヶ国が作り上げたリバティプリントのワンピース。
今季も素敵なデザインで入荷致しました。
是非、チェックしてみてくださいませ。
やっと冬らしい寒さがやってきましたね。
体調を崩さないようにお気を付けてお過ごしくださいませ。
素敵な冬のお洋服が沢山ヨーロッパから届いています!
渋谷、青山、表参道辺りにお越しの際は是非、お立ち寄りくださいませ。
お待ちいたしております。

シャーリングとスモッキング刺繡

こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
先日、DVDを借りてソフィア・コッポラ監督の「マリーアントワネット」を観ました。
公開当時は賛否両論あったそうですが、
マリーアントワネット演じるキルスティン・ダンストが好きな僕にとっては
ビジュアルがガーリーで可愛いらしく、ちらりと映るコンバースのスニーカーも違和感なくて。
好きな作品でした。
また、同じマリーアントワネットでも遠藤周作さんの小説「王妃・マリーアントワネット」は
彼女の言った言葉として有名な「もしパンがなければケーキを食べればいいじゃない」に代表されるような
イメージではない彼女の姿を知れて、とっても面白かったです。
あっという間に読み終えた記憶があります。
実は、そのマリーアントワネットが世間に流行らせたファッションの一つがシャーリングワンピース。
その当時、シャーリングのお洋服は寝間着やリラックスするためのお洋服だったそうです。
ある時、マリーアントワネットはシャーリングのお洋服を着て肖像画を描いてもらいました。
それを見た市民は、「寝間着で肖像画になるとは何てことだ」と批判したそうですが
その後、貴族の間で流行り、市民にも広がったそうです。
今や、普通にワンピースの種類の一つとして存在していますよね。
シャーリングとは等間隔にミシンでステッチを入れてギャザーを寄せたデザインの事です。
下糸をゴムの糸にする事によって等間隔に綺麗にギャザーが入ります。
胸元や袖口などに入っている事が多いですね。
下糸がゴムのため、ギャザーが伸び縮みするため着やすいです。
それと似たようなデザインがスモッキング刺繡です。
こちらは生地に細かくひだを作り、そのひだ山に刺繍糸で幾何学模様等のステッチをいれていく手法のことです。
シャーリングのようにゴム糸で縫うのではないので伸び縮みはしませんが
ひだ山の上から刺繍糸で色々なデザインをする事が出来るのでアーティスティックです。
お花や動物、スウィーツ等、あらゆる物をモチーフにした可愛いスモッキング刺繡のお洋服が子供服には存在します。
シャーリングやスモッキング刺繡をする際に
生地がチェック柄やストライプだと目安になりやすく作りやすいのですが
無地の場合は真っすぐステッチを入れるのが難しく高度な技術が必要になります。
シャーリングはミシンがほとんどですが、
スモッキング刺繡の場合はミシンと手作業のどちらもあります。
ミシンだと機械なので一定の同じ力で刺繍をする事になり
手刺繡の場合だと、編み物と似ていて手加減が自由に出来るので仕上がりがふんわりと立体的になるそうです。
Takakoでは、ずっと長くお付き合いして頂いているイタリア・フィレンツェのブランド「Caf」から
職人さんによるスモッキング刺繡のワンピースを仕入れていたのですが、
イタリアでは職人達の数も減り、生産が難しくなってきたとおっしゃっていました。
また、同じくイタリアブランド「Malvi」もスモッキング刺繡は全て手刺繍ですが
フィリピンで作業しているそうです。
手作業によるふんわりと暖かい刺繍が味わえなくなるのは寂しいですね。
僕も一度は挑戦してみたいと思い、キットを買ったままに・・・。
お正月のお休みにでも挑戦してみようかな。

是非、職人さんによる手仕事のぬくもりや技術を感じてみて下さい。
急にひんやりと肌寒くなってきましたね。
冬物のお洋服、種類もサイズも豊富に入荷しております。
渋谷、青山、表参道にお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。
ビルの5階ですが、皆さまのお越しを心よりお待ちしております!

中綿ダウンベスト、いつ着たら?

こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
冬の気配を感じられないまま11月になりましたね。
子供の頃からドラマや映画が好きな僕は今でも毎週のドラマ鑑賞を楽しみにしています。
今期は『大奥』、『こたつのない家』『いちばん好きな花』『セクシー田中さん』『きのう何食べた』を観ています。
20代の頃、タイトルは忘れましたが木村拓哉さん主演のドラマの中で着用していた
チェックシャツにダウンベストのコーディネートがとってもカッコ良かった印象があり、
真似をしてみたくて、ブルーのダウンベストを買った思い出があります。
さて、話が長くなりましたが。
「中綿ダウンベストっていつ着たら良いのか迷う」というお声を聞く事があります。
ちょうど、今の時期がピッタリだと思います。
ちょっと肌寒く、昼間は暖かいけど夕方はひんやりな季節。
ニットのベストもそうですが、背中が暖かいとけっこう気温の変化に対応しやすいです。
暑くなって脱いでもダウンベストですと、かさばらないですし。
公園などで遊ぶ時も袖がないベストの方が動きやすく袖口が汚れる心配もなく
お子様には重宝するアウターだと思います。
気温に合わせてインナーを半袖や長袖に変える事で調節も出来て
以外に便利なアイテムですね!
TaKaKoでは今季の取り扱いはないのですが、
ベビー用のベストもあると便利だと思います。
袖を通すのも簡単ですし。
次回の冬物オーダーの際にはベビーのベストも探してみます!

TaKaKoにも中綿ベストの取り扱いもございますので
是非、チェックしてみて下さいませ。
季節の変わり目、気温の変化にお気を付けてお過ごしくださいませ。

渋谷、青山あたりにお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。
お越しをお待ちしております。

良い生地の条件とは?

こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
僕の大好きなテレビ番組「ソーイングビー」がEテレで放送されています。
ソーイング大好きな老若男女が集まり、ソーイング技術を競う番組です。
毎回出される課題に四苦八苦しながら取り組む姿や
参加者同士が協力し合う様子が見ていて楽しく、いつか僕も参加したいです!
英語の指示書が読めるかが問題ですけど(笑)
さて、秋冬物の入荷が本格的になり
オンラインショップに商品の詳細を登録している際にふと思う事が。
「肌触りが良く、気持ち良い生地です」と書きながら
本当にそう感じて僕は書いているのですが、
読んで下さっている方はどう思ってらっしゃるのだろう?
信じて下さっているのかなぁ?とふと考える事があります。
そこで、今日は僕の感覚での話しですが
良い生地ってどういう生地なのか書いてみたいと思います。
T-シャツやカットソーの場合、細い糸で目を詰めた織り方をしている生地は薄いけど丈夫です。
子供服に適しているので、良い生地だと感じます。
また、ゆるく織った生地は丈夫さよりも、ふんわりと柔らかく繊細な感じなので
日常着としては少し不安かも。
また、エラスティックやポリウレタンなどの伸縮性のある糸が5%ほど入っているストレッチ生地は
固すぎず程よい伸縮性を感じるのでおススメ!
また、リバティプリントに代表されるコットン生地・綿ローンは
コットンの中のシルクと言われていて、細い糸で織られているため
とっても柔らかくスムースで、お出掛け着にピッタリ!
生地の良し悪しを決めるのは糸の質と織り方という事ですね。
また、良い生地の特徴の一つにシワになってもアイロンをサラリとかけるだけですぐ取れるため
アイロンがかけやすいのも良い生地の特徴ではないかと僕は思います。

TaKaKoではオーダーの際には必ず洋服を手や指先で触り、感触や肌触りを確かめています。
余談ですが、良いお洋服は縫製の前の準備段階でのひと手間をちゃんとかけている事だと思います。
基本、縦糸と横糸で織り上げた生地は歪んでいることもあるので
水通しをしたり、霧吹きやスチームアイロンで生地を縮めて
バイアス方向(布目に対して斜め)に引っ張って縦糸と横糸を正しい向きに変える事が必要な場合が多いです。
それをしていないと、何度か着たり、お洗濯をした際にお洋服が歪むことになります。
何度着ても買ったままの状態を保ったお洋服は、きっとそのひと手間をしているのだと思います。
僕もロンドンでデザイナーさんのアシスタントをしている時に
必ず、生地の地直しを裁断の前にする事を教わりました。
これからも、ご購入頂いたお客様に買って良かったと思って頂けるような
素敵なお洋服を提供できるように頑張ります!!
本格的な冬がやってきますね。
まだまだヨーロッパから素敵なお洋服が届きます。
渋谷、青山にお越しの際は是非、お立ち寄り下さいませ。
お会いできるのを楽しみにしております。

お気に入りを長く着たい!

こんにちは。
ロンドン帰りのソーイング男子・店長のキッシーです。
通勤途中に香る金木犀が秋を感じます。
ヨーロッパ各国から届く荷物からも海外の香りを感じる事があります。
柔軟剤のような香りやカラッと乾いたような匂いや形容しがたいような独特の香りなど。
日本の空港に着くと醤油の匂いがするらしい?ですね。
海外に降り立った時に一番にその国を感じる物は香りなのかもしれませんね。
さて10月も中旬を過ぎ僕は衣替えをしました。
ここ数日の汗ばむ陽気に少し早かったかなぁと感じる今日この頃。
皆様はもう衣替え終わりましたか?
お子様の衣替え時期によく聞くのが
いざ、出して着せてみようと思ったら小さかった!
サイズアウト問題です。
大人はサイスが変わる事はあまりありませんが、
お子様の場合は去年と今年、夏を過ぎた今頃が特に背が伸びて成長している事が多く
去年着ていた物が急に着られなくなっていたって事もあるそうです。

大人物より少し早めにチェックしておく方が良いみたいですね。

お気に入りのお洋服が着られなくなった時の悲しさは僕もわかります。
「今年の冬もこれ着よう!」って思っていたのに・・・。
そこで、TaKaKoでは出来る範囲ですがリメイクやお直しを承っております。
例えば、コート。
ちょっとキツイけど着られそう。って時にはボタンを端にずらして付け直したり。

袖丈や着丈が短くなった場合は縫い代があれば、出すことも出来ます。
出せるほどの縫い代の生地がない場合は
ファーを袖に付け足して雰囲気も変える事もできます。
ワンピースの丈もお洋服の雰囲気に合わせて生地やリボン等を組み合わせて着丈を伸ばすことも出来ます。

先日は、冬の半袖ドレスをお直し致しました。
袖ぐり・脇の下がキツイだけで他は着られるという事でした。
ピアノの発表会で袖が無くても良いという事で
袖を取り、袖ぐりを下に切り取ってノースリーブのドレスに。

お気に入りのお洋服を少しでも長く着て頂ける事はお洋服にとっても嬉しい事ですし、
展示会で選び、皆様にお届けしている僕たちにとっても嬉しいです。

当店でご購入頂いたお洋服に限りますが、
いつでもご相談下さいませ。
より良い方法で少しでも長く愛用してもらえるますように。